爪の甘皮処理は、どうするのが正解でしょうか?
サロンでネイルをするときは当然のようにケアされますが、セルフでお手入れする際はどうすべきか迷っている人も多いはず。
今回は、甘皮処理の正しいやり方と、自宅でも簡単にできるケアのポイントを紹介します◎
初心者さんやセルフネイル派の人は必見です!
そもそも甘皮ってどこを指すの?
甘皮(キューティクル)は「あまかわ」と読み、爪の根元にある薄くて柔らかい皮のような部分のことを指します。
厚さは0.5〜1mm程度と非常に薄いです。
一見必要なさそうにも思える甘皮ですが、実は爪と皮膚の間に細菌や異物が入り込まないよう保護する重要な役割を担っているんです。
そしてこの記事のテーマでもある「甘皮処理」とは、この甘皮のうち爪の表面に張りついた不要な部分や、伸びすぎた角質などを取り除く作業のこと。
見た目をすっきり整えるだけでなく、ネイルの持ちを良くしたり、爪の健康を保ったりするためにも重要なケアとされています◎
「甘皮処理はしないほうがいい」の真相
インターネットで「甘皮処理」と検索すると、「やらないほうがいい」という意見も散見されます。
確かに、甘皮が爪の保護や雑菌の侵入を防ぐために存在しているなら、「処理しないほうが良いのでは?」と思いますよね。
「甘皮処理がNG」といわれる理由はいくつかありますが、考えられる背景は以下の3つでしょう。
甘皮処理をしないほうがいいといわれる理由
- 誤ったやり方で出血や痛みを招くリスクがある
- 不適切な処理で甘皮に傷がつくと、細菌が侵入しやすくなる
- 甘皮を切りすぎると、爪の乾燥を招いてしまうことも
甘皮処理は、爪周りの環境を清潔&美しく保つために役立つケアです。
重要なのは、「自己流で無理にやらないほうがいい」ということ。
誤った知識・やり方で行うとかえってリスクやトラブルを招く可能性があるので、注意しなければいけません。
処理前に知っておきたい!甘皮の種類
甘皮処理をする前に押さえておきたいのが、「どの甘皮を処理してどの甘皮を残しておくべきか」です。
この判断さえできれば、必要以上に甘皮処理に怯える必要はありません◎
前提として、甘皮はルースキューティクルとエポニキウムの2種類に分けられます。
2つの違いは以下の通りです。
- エポニキウム:爪の根元に溜まっている甘皮。
- ルースキューティクル:役目を終えて古い角質層になり、爪甲に密着して伸びている部分。
ケアで除去していいのは「ルースキューティクル」だけ。
エポニキウムまで除去してしまうと、炎症や感染症のリスクが高くなるので要注意です◎
2つの甘皮の見極め方は、爪の表面に被さっているかどうか。
役目を終えて不要になったルースキューティクルは、爪の上に薄い膜を張って重なっています。
見えにくいこともありますが、プッシャーなどで爪の表面をプッシュアップすると付着しているのが分かるでしょう。
【セルフネイル派さん必見】甘皮処理の正しいやり方
ここからは初心者さんでもできるように、甘皮処理の正しい手順を4ステップに分けて解説します。
甘皮処理に必要なもの
用意するもの
- キューティクルリムーバー
- プッシャーorウッドスティック
- キューティクルニッパー
- ネイルオイル
- ぬるま湯
- タオル
プッシャー・ウッドスティックは、甘皮を押し上げる際に用います。
どちらも100均で入手できますが、初心者さんは柔らかく扱いやすいウッドスティックから挑戦するのがおすすめです。
キューティクルニッパーは、押し上げた甘皮をカットするハサミのこと。
小回りの効く小さめのサイズのニッパーを準備しておくと良いでしょう。
甘皮をふやかすためにぬるま湯が必要ですが、キューティクルリムーバーやハンドクリームで代用することも可能です。
指先をお湯につけて甘皮をやわらかくする
まずは、ぬるま湯を張ったボウルに指先を3〜5分ほど浸して、甘皮を柔らかくします。
この工程は、甘皮処理のなかでもとても重要です。
乾いたままだと甘皮が硬く、押し上げたりカットしたりするときに出血・炎症を引き起こす可能性があります。
お湯につける手間を省きたい場合は、専用のキューティクルリムーバーを使うと◎
入浴後の皮膚がふやけているタイミングに甘皮処理をするのも良いでしょう。
ちなみに、ぬるま湯を使う場合はボディソープや液体石けんを少し垂らすのもおすすめです。
汚れが落ちやすくなって、甘皮もより柔らかくなります。
キューティクルプッシャーで甘皮を押し上げる
甘皮が十分に柔らかくなったら、キューティクルプッシャーやウッドスティックを使って甘皮をやさしく押し上げます。
力を入れすぎず、軽くなでるようなイメージで行うのがポイントです。
爪の根元から先端に向かってゆっくりと動かしましょう。
こうすることで、爪の表面にへばりついた薄皮を少しずつ浮かせることができます。
エポニキウムまで一緒に押し上げないように、少しずつ丁寧に処理してくださいね。
浮いた薄皮をカットする
押し上げた甘皮のうち、白っぽく浮いた薄皮があれば、キューティクルニッパーで慎重にカットします。
ただし、無理に引っ張ったり、必要以上に根元を深くカットしたりするのはNG。
傷やささくれの原因になるため、取り除ける分だけに止めておきましょう。
カットするのが難しい場合は、このステップを飛ばしてもOKです◎
保湿して仕上げる
甘皮処理を行ったあとは、爪周りの保湿を忘れずに。
ネイルオイルやハンドクリームを使って、指先をしっかり保護しましょう。
保湿を怠ると、乾燥によって再び甘皮が固くなったり、ささくれができやすくなったりします。
ちなみに、ネイルオイルは爪の真ん中や表面に塗布してもあまり効果がありません。
生え際や爪と皮膚の境目を埋めるようにして塗り込むことで、正しくケアできますよ◎
セルフネイル初心者さんはサロンケアがおすすめ
セルフで甘皮処理をする場合、「道具の使い方がわからない」「細かい部分の甘皮処理が難しい」と感じる方も多いはず。
そんなときは無理に自己処理をするではなく、ネイルサロンでプロに任せるのがおすすめです◎
プロのネイリストによる甘皮ケアは、爪の状態を見極めながら丁寧に行われます。
「必要な甘皮まで誤って処理してしまった」なんて心配もないでしょう。
ミニモに掲載されているサロンの多くでは、甘皮処理を含むネイルケアの施術が用意されています。
モデル価格やお試しプランなどのお得なメニューもあるので、ネイルケア初心者さんでも気軽にチャレンジできますよ!
甘皮処理をするときの注意点
甘皮処理をするときに注意しておくべきポイントは3つ。
ケアに慣れていない初心者さんは特に要チェックです◎
無理にカットしすぎない
甘皮処理で注意したいのは、取りすぎないこと。
甘皮は、爪の根元(ネイルマトリクス)を外部の刺激や菌から守る役割を担っています。
この保護膜を深く切ってしまうと、炎症・化膿・腫れなどのトラブルにつながる恐れがあるんです。
また、傷口ができた状態で水仕事や外出をすると、そこから細菌が侵入する可能性も。
見た目を整えたいあまりに甘皮をカットしすぎると、逆に爪まわりが荒れて見えることもあるため、あくまでも「余分な部分だけをやさしく除去する意識」で行いましょう。
道具は清潔なものを使用する
使用する道具の衛生状態も、甘皮処理では非常に重要なポイントです。
プッシャー・キューティクルニッパー・ウッドスティックなどを使ったあとは、必ずしっかりと洗浄・消毒を行いましょう。
甘皮処理をする際、雑菌のついた道具を使ってしまうと、感染症や炎症を引き起こすリスクもあります。
特に、爪周りは小さな傷でもトラブルにつながりやすい部位です。
道具は家族や友人と共有せず、できるだけ個人用として管理しましょう。
洗浄には中性洗剤を使い、乾燥後にアルコール消毒を施すと安心◎
また、サビたり切れ味が落ちたニッパーは使い続けず、定期的にメンテナンスや買い替えを検討してくださいね。
頻度は2〜3週間に1回が目安
甘皮は爪の生え変わりにあわせて自然に押し出されてくるため、毎日処理する必要はありません。
一般的な目安としては2〜3週間に1回のケアがおすすめ。
それ以上の頻度で甘皮処理をすると、爪まわりの肌に負担がかかりやすくなります。
特に、乾燥している時期や体調によっては、皮膚が敏感になっていることもあるため、無理に処理を繰り返すとかえってトラブルの元になりかねません。
2〜3週間処理をしなくても甘皮が気にならないときは、保湿ケアだけでOKです。
日々のケアの延長として、必要なときにだけ甘皮処理を取り入れましょう!
甘皮処理に関するFAQ
最後に、甘皮ケアに関してよくある質問をまとめました!
気になる疑問・不安などがあればこちらの回答を参考にしてくださいね♡
甘皮処理をしないとどうなる?
甘皮は無理に処理しなければならないわけではありません。
もちろん、甘皮処理をしないことでネイルの持ちが悪くなるといった可能性はあります。
しかし、甘皮が伸びすぎていない・清潔に保たれていれば問題ないでしょう。
どうしても気になるようであれば一度サロンで相談してみるのがおすすめです。
甘皮処理をしないほうがいい人ってどんな人?
以下の特徴に当てはまる人は、甘皮処理をすることで爪の状態が悪化する可能性があります。
「どうしても気になるから甘皮処理をしたい」という場合は、プロのネイリストに相談したうえで慎重に判断しましょう。
甘皮処理をしないほうがいい人の特徴
- 甘皮が薄い
- 爪や周辺の皮膚になんらかの疾患・炎症が起きている
- 爪の形が悪い・歪んでいる
- 指先が乾燥しやすい
- 免疫力が低い
- 爪を噛んだり毟ったりする癖がある
サロンの甘皮処理の料金相場は?
ネイルサロンで甘皮処理を行う場合の価格は、1,000円〜5,000円が相場です。
サロンによってはメニュー内にクリアポリッシュやクリアジェルによるコーティングまで含まれている場合もあります。
ネイルケア・自爪ケア・ハンドケアという名前で施術を行なっていることも◎
予約する際は、値段だけでなく施術の内容までしっかり確認しておくと良いでしょう。
ジェルネイルをしている間は甘皮処理しないほうがいい?
ジェルネイルをして2〜3週間ほど経過すると、次第に爪の根元の甘皮が目立ってきますよね。
ジェルネイルがついたままの状態でも甘皮処理はできるので、気になったタイミングでお手入れしましょう◎
ただし、プッシャー・ニッパーなどの器具が当たるとネイルパーツが取れてしまう可能性があるので要注意!
あくまで根元の甘皮ケアにとどめておき、本格的な処理は次回のネイル交換の際にやってもらいましょう。
正しい甘皮処理で清潔&健康な爪を守ろう!
甘皮処理は、指先を美しく保ちたい人とって欠かせないケアのひとつです。
正しいやり方を知っていれば、セルフでも安全に清潔で整った爪先を維持できます。
ただし、無理な処理や間違った方法はトラブルの原因になることもあるため、無理せず丁寧にケアすることが大切です。
初心者さんや不安のある人は、サロンでプロにお願いするのがおすすめですよ♡
※本記事で紹介する施術事例は一例です。ご自身の担当者と相談のうえ、最適な施術方針を決めていただくことをおすすめします。
※写真はあくまでイメージです。実際のモデルの年齢・性別・美容診断結果等と異なる場合がございます。
※施術によってはアレルギー反応や赤み等のリスクが生じる場合がございます。ご不安のある方は必ず担当者や担当医に事前確認を行なってください。

