「ちょっとくらいなら大丈夫」とついつい放置しがちな二枚爪。
そのままにすると爪が薄くなって割れやすくなったり、痛みが出てきたり、さまざまなリスクが高くなります。
そこで今回は、二枚爪の予防法とケアの仕方を徹底解説!
ネイルケアにも大きく影響するので、指先の美しさをキープしたい人は必見です◎
何度も繰り返す二枚爪とサヨナラしたい!
「ふと指先を見たとき、爪の先が二重にめくれていた」なんて経験はありませんか?
「ちょっと乾燥しているだけ」「いつものこと」とついつい放置してしまいがちな二枚爪。
二枚爪は見た目の問題だけでなく、痛みやひっかかりなどの不快感につながることがあります。
状態が悪化して爪先が薄くなったり、健康な爪に戻すのが困難になったりする場合も。
爪は小さなパーツながら、「健康のバロメーター」ともいわれています。
体調不良や栄養不足などにより、色や形に変化が現れることもあるんです。
そこで本記事では、二枚爪が起こる原因や応急処置、予防法までを丁寧に解説!
毎日のケアで健康で美しい爪をキープするためのヒントをお届けします♡
そもそも二枚爪ってなに?
二枚爪とは、爪の先端や表面が二層になってめくれたり、割れてしまったりする状態のこと。
軽度であれば先端が少し浮く程度で済みますが、悪化すると爪がボロボロになって出血や痛みが生じることもあります。
爪が割れて衣類や髪に引っかかる・ネイルができなくなるなど、日々の生活のストレスにもつながりかねません。
「そのうち治るだろう」と放置してしまう人もいるかもしれませんが、実はこれはNG!
二枚爪が悪化するほど健康な状態の爪に戻すのに時間がかかるので、気がついたタイミングで正しく対処・ケアすることが大切です。
要注意!二枚爪になりやすいのはこんな人
二枚爪になりやすいかどうかは、爪の長さや強さだけで決まるわけではありません。
その人の生活習慣や環境などにも影響を受けます。
以下の項目に1つでも当てはまる人は、二枚爪になりやすい傾向にあるので注意しましょう◎
二枚爪になりやすい人
- 爪が薄い・長い人
- 水仕事が多い人
- ジェルネイルやマニキュアを頻繁に繰り返している人
- 日常的に爪の先を酷使する人
- 栄養不足の人
- 乾燥しやすい人
- 鉄欠乏性貧血の人
二枚爪を引き起こす主な原因
二枚爪を引き起こす原因は大きく分けて5つあるとされています。
二枚爪の主な原因
- 乾燥
- 摩擦や衝撃
- 栄養不足
- 血行不良・ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣
可能な範囲で二枚爪の原因を把握できれば、より効果的な予防策や改善策を見つけられるでしょう◎
《1》乾燥
乾燥は二枚爪になる大きな原因の1つ。
手洗いやアルコール消毒、冬場の乾燥した空気にさらされることで、爪の水分が奪われてしまいます。
爪には皮脂腺がないため、肌のように自ら潤う力がありません。
そのため一度乾燥が進行すると、ひび割れや剥がれといったトラブルが起こりやすくなるんです。
爪の先端はただでさえ保湿が行き届きにくく、乾燥の影響を受けやすい部位でもあります。
季節にかかわらず、年中保湿を意識することが重要です◎
《2》摩擦や衝撃
爪切りでバチンと切る、スマホの画面を爪で操作する、缶のプルタブを爪で開けるなど。
こうした日常のちょっとした行動が、実は爪に大きなストレスを与えています。
また、ジェルネイルやスカルプなどをオフする際のファイル処理やアセトン使用も、爪の層を剥がしやすくする要因になることも。
こすれや引っかきなどの衝撃が繰り返されると、爪表面の構造が崩れて二重になってしまいます。
爪をなるべく酷使しないという意識が、健康な爪を保つための秘訣といえるでしょう。
《3》栄養不足
爪はケラチンというタンパク質の一種でできており、その合成には栄養が不可欠です。
特に重要なのが、タンパク質・ビタミンB群・鉄・亜鉛など。
これらが不足すると爪の生成そのものがうまくいかなくなって、不健康な爪先になってしまいます。
偏った食生活や過度なダイエット、食事回数の減少が目立つ人は特に注意が必要です。
指先など四肢の先端はただでさえ栄養が行き届きにくいので、栄養不足の打撃を真っ先に受けることに。
体の内部から見直すことも、爪トラブル予防には大切なポイントなんです。
《4》血行不良・ホルモンバランスの乱れ
手先・足先の冷えや慢性的な血行不良は、爪の成長に大きく関係しています。
血液を通じて届けられる酸素が不足すると、爪がうまく育たず層がはがれやすくなるのです。
また、ホルモンバランスの変化(生理周期・妊娠・更年期など)によって爪の状態が変わることも。
代謝が乱れることでのターンオーバーが滞り、爪が脆く薄くなってしまうようです。
冷え・ストレス・睡眠不足など爪とは関係なさそうに思える負荷も、二枚爪を招く間接的な要因になります。
《5》生活習慣
仕事・家事・育児といった日常的な行為のなかでも、爪は多くの刺激にさらされています。
スマホやキーボードの使用、ネイルの頻度、夜ふかし、食生活の乱れなどを軽視するのは少々危険です。
一つひとつは小さな要因でも、積み重なると大きな爪トラブルにつながることも。
特に自覚しづらいのが「ストレス」でしょう。
自律神経の乱れや無意識の爪いじりによって、「知らず知らずのうちに爪を傷つけていた」なんてことも珍しくありません。
二枚爪を予防するためにも、自身の日常生活や日々の習慣なども一緒に振り返ってみましょう。
二枚爪になってしまった時の応急処置
二枚爪になってしまったら、まずは今以上に状態を悪化させないための応急処置を行いましょう。
放置すると、爪の開きが広がったり皮膚に刺さって出血したりする可能性があるので注意が必要です。
状態が悪化すると完全に治るまで余計に時間がかかってしまいます。
発見したら、できるだけすぐに応急処置をして指先を保護しましょう◎
引っかかりを整える
まずは、めくれた爪の断面を爪やすり(ネイルファイル)で丁寧に整えます。
このとき注意したいのが「爪を一方向に削る」こと。
行ったり来たりさせると、摩擦でさらに層が剥がれてしまうおそれがあるので危険です。
必ず向きを揃え、一定の方向にだけファイルを動かしましょう。
爪の浮いた部分は無理に剥がそうとせず滑らかに整えてあげると、表面に余計な負担がかかりにくいです。
引っかかりがなくなるだけで、症状が悪化するリスクを軽減できますよ◎
保護する
表面を整えたあとは、爪を外部刺激から守るためのカバーを行いましょう。
補修用ネイルコートや補強シールなどを使えば、空気・水分・雑菌の侵入を防げます◎
代用品としてセロハンテープを使うのはあまりおすすめできません。
粘着剤が爪に悪影響を与えたり、剥がした際にさらなるトラブルを招く危険性があるので避けたほうがベターです。
保湿とケア
爪まわりが整ったら、ネイルオイルやクリームで保湿を行いましょう。
爪とその周辺の皮膚をやわらかく保つことで、二次的なひび割れや乾燥を防げます。
水や洗剤に触れることが多い人は、二枚爪が完全に治るまでゴム手袋+綿手袋のW使いが効果的です◎
自己処理が難しいときはプロに頼もう!
とはいえ、紹介した応急処置は二枚爪の一時的な対策に過ぎません。
「何度も同じ場所が二枚爪になる」「爪がどんどん薄くなる」
そんなお悩みを抱えているなら、やはりプロにしっかり対処してもらったほうが安心でしょう◎
ネイルサロンでは、補修専用のコート剤や爪に優しい施術方法を提案してもらえます。
二枚爪の症状を緩和するのはもちろん、見た目の美しさも保ちながらケアしていきたいという人におすすめです。
また、皮膚科では二枚爪をはじめとした爪疾患の有無や指先の栄養状態を診てもらえます。
二枚爪は体内の栄養・水分不足から引き起こされている場合も多いので、インナーケアを見直すことで根本的な解決につながるかもしれません。
二枚爪を予防するためにできること
二枚爪の予防にはいくつか効果的な対策があります。
日常生活で取り入れられる手軽な予防策が多いので、今すぐにでも始められますよ◎
保湿ケア
乾燥は二枚爪の大敵といっても過言ではありません。
乾燥しやすい人は、ネイルオイルとハンドクリームのW使いで水分を補いましょう。
水を使った後・寝る前・朝のスキンケア後などは特に乾燥を招きやすいので、爪の生え際・甘皮部分までしっかり保湿してください。
栄養管理
爪は「体の内側から作られるパーツ」のため、日々の食事内容が影響します。
意識して摂りたいのは、タンパク質・ビタミンB群・鉄・亜鉛などの栄養素です。
外食やコンビニ食でも、豆腐・卵・納豆・野菜・赤身肉などを選べば補えます。
身体に必要な栄養を満たして、爪だけでなく髪や肌の調子も整えていきましょう♡
ネイルの頻度
ジェルネイルやマニキュアの連続使用は、爪の呼吸や再生を妨げる原因になることも。
ある程度経過したらネイルのおやすみ週間を設けて、爪本来の状態に戻す時間を与えるのがおすすめ◎
また、「削らない施術」や「アセトン不使用」など、爪への負担が少ない施術を選ぶのも効果的です◎
正しい爪の切り方
爪の長さや形を整える際は、爪切りよりもネイルファイル(やすり)を使うのがおすすめ。
爪切りでバチンと切ると、衝撃で先端にヒビが入る可能性があります。
様子を見ながらファイルで削るほうが、爪全体への衝撃や負担を軽減できるでしょう。
形はスクエアオフに、白い部分は2〜3mmほど残るようデザインするのが理想♡
角を落としすぎないことで、折れにくく清潔感のある指先に仕上がりますよ。
指先マッサージ・ハンドバスで血流促進
ぬるま湯に指先を5分ほど浸すハンドバスは、爪の柔軟性と血流促進に効果的です。
プラスで爪の根元を中心に優しくマッサージすると、成長サイクルを整えるサポートになります◎
入浴後やスキンケアのついでに取り入れてみてくださいね。
二枚爪に関するFAQ
最後に、二枚爪に関するFAQをまとめました。
気になる項目があれば、こちらの回答を参考にしてください◎
二枚爪って自然に治る?
軽度であれば自然に回復することもありますが、原因が解消されない限り再発リスクはあります。
二枚爪になってしまったら、放置せず応急処置+保湿で悪化を防ぎつつ、原因を解明することが大切です◎
二枚爪になったら完全にネイルをやめないといけませんか?
負担の少ない施術を選べば、二枚爪でもネイルを楽しめることもあります。
ただし爪の状態や二枚爪の症状の程度などによっては、一度ネイルを完全にオフしないといけない場合も。
ネイルを続けていいのか不安な場合は、サロンor皮膚科で相談すると安心です!
二枚爪は栄養を意識したらなんとかなりますか?
栄養面は健康な爪にするために大切ですが、それだけでは不十分です。
保湿や摩擦対策などの外的ケアも合わせて行うと良いでしょう◎
爪が短くても二枚爪になるのはなぜ?
乾燥・摩擦・切り方の癖などの構造的な負担がかかれば、長さに関係なく二枚爪を引き起こします。
どんな長さ・形の爪であっても、日々のケアは欠かせません◎
市販の補修アイテムは二枚爪に効果ある?
ドラッグストア等で販売されている市販の補修アイテムは保護・応急処置としては有効です。
ただし一時的な対策にすぎないため、根本的な解決には保湿・生活習慣・専門ケアとの併用がおすすめですよ◎
正しい処置・ケアで繰り返す二枚爪を予防しよう!
二枚爪は、日常生活のちょっとした習慣や体調の変化から起こるもの。
見た目の問題だけでなく、放置すると痛みや不快感、再発リスクも高くなります。
正しい知識と適切なケアで爪の健康は取り戻せるので、まずは今日からできることから少しずつ始めてみましょう♡
※本記事で紹介する施術事例は一例です。ご自身の担当者と相談のうえ、最適な施術方針を決めていただくことをおすすめします。
※写真はあくまでイメージです。実際のモデルの年齢・性別・美容診断結果等と異なる場合がございます。
※施術によってはアレルギー反応や赤み等のリスクが生じる場合がございます。ご不安のある方は必ず担当者や担当医に事前確認を行なってください。