災害時の避難所生活では、お風呂に入れないことも。
特に長時間髪の毛を洗えないシチュエーションでは、頭皮の群れ・匂い・かゆみなどのお悩みがつきものです。
そんなときに大活躍してくれるのが、今回紹介するドライシャンプー◎
初心者さんでもわかりやすく、基本的な使い方や製品の選び方などを解説していきます!
災害時、「髪を洗えないストレス」にどう向き合う?
突然の地震や台風など、災害による避難生活では「お風呂に入れない状況」が長引く場合があります。
身体を拭くことはできても、髪のベタつきや頭皮のニオイまではなかなか解消できないので、不快感やストレスを感じる人も少なくありません。
そんなときにお風呂の代わりとして活躍してくれるのがドライシャンプー!
水やお湯を使わずに髪や頭皮の清潔感を保てる便利アイテムです◎
本記事では、災害時にドライシャンプーがお風呂代わりとして役立つ理由と選び方、使い方のコツなどを分かりやすく解説していきます◎
万が一の災害に備えて、一緒に予習しておきましょう。
災害時に役立つ“ドライシャンプー“とは?
ドライシャンプーとは、水を使わずに髪や頭皮の汚れ・皮脂・ニオイなどを取り除くヘアケアアイテムのことです。
もともとは入院中や介護中の方の清潔ケア用品として使われていましたが、近年は災害対策やアウトドアでのお風呂代わりとしても注目されるようになりました◎
【ドライシャンプーの主な効果】
- 汗や皮脂によるべたつきや不快感を軽減させる
- 髪の油分を吸着する
- 汗や頭皮の臭いを一時的に抑えられる
- 入院、体調不良、災害時など、お風呂に入れない状況で頭皮の衛生状態をキープできる
- 汗や皮脂で潰れた髪のボリュームをアップさせる
ドライシャンプーは普通のシャンプーと異なり特別な道具や水・お湯がいらないので、限られた状況下でも清潔感を保てるのが大きなメリット◎
災害時の避難生活だけでなく、通勤後のケアやスポーツ後のリフレッシュとしても重宝されるアイテムなんです!
災害時に起こりやすい髪の毛・頭皮の悩み
災害時、ライフラインが止まるとお風呂やシャワーを使うことが難しくなりますよね。
そんな状況が数日〜1週間以上続くと、以下のような悩みが出てくることも。
【災害時に起こりやすい髪の毛・頭皮の悩み】
- 髪がベタベタして不快
- 頭皮のかゆみやフケが気になる
- 周囲の人にニオイが伝わらないか心配
- 清潔感のない状態を鏡を見て気分が下がる
特に女性は「身だしなみ」が気持ちの安定と直結しやすいため、髪の不快感が続くことで精神的ストレスが蓄積する恐れもあります。
災害発生時のこうした状況下で髪や頭皮のケアができるかどうかは、快適な避難生活を送るうえでも非常に重要なポイントになるんです。
ドライシャンプーの種類と特徴|自分に合ったタイプを見つけよう
ドライシャンプーには以下のようにいくつかのタイプがあり、使用感や効果に違いがあります。
《1》スプレータイプ
《2》パウダータイプ
《3》シートタイプ
それぞれの特徴を知り、自分に合ったものを選んでいきましょう◎
《1》スプレータイプ
オーソドックスなスプレータイプのドライシャンプー。
頭皮に直接吹きかけて使います。
メントール成分入りのものも多く、使った直後に爽快感を得られるのが特徴です。
メリット:定番タイプで初心者でも使いやすい
スプレータイプは種類が豊富なので、値段・使用感・香りなどで自分に合ったドライシャンプーを見つけやすいです。
広範囲に均一に噴射できるので、ドライシャンプーを使い慣れていない初心者さんにおすすめ◎
髪全体をさっとケアしたい災害時は特に重宝するでしょう。
デメリット:ガス缶タイプは保管に注意が必要
多くのスプレーはガス式のため、高温や直射日光を避ける必要があります。
夏場の車内や屋外のテント内などに置きっぱなしにすると破裂の危険があるので、あらかじめ注意が必要です。
また、噴射音が出るため、静かな避難所では使いにくい可能性もあります。
煙や匂いが篭りやすいような狭い場所での使用も要注意です。
こんな人におすすめ
スプレータイプのドライシャンプーがおすすめな人の特徴をまとめてみました。
- 災害時にはさっぱり感を重視したい人
- 汗をかく機会が多い人
- ドライシャンプーを使い慣れていない人
- 頭皮をすぐにリフレッシュしたい人
《2》パウダータイプ
少しめずらしいパウダータイプのドライシャンプー。
頭皮に粉をまいて、ブラシやタオルで軽くふき取りながら馴染ませることで、髪や頭皮のベタつきを改善する仕組みです。
メリット:髪がふんわり仕上がる・長時間持続しやすい
パウダータイプの魅力は、使用後のさらっと感です◎
皮脂を吸着するため、使ったあとは髪にハリやコシが戻って自然なボリューム感をキープしやすくなります。
べたつきがちな前髪や分け目の立ち上がりに悩んでいる人には特にぴったりでしょう。
効果も比較的長く持続するため、何度も使う必要が少ないのもメリットの1つです。
デメリット:粉残りが気になる場合も
髪の色が暗い方や量が多い方は、パウダーが白っぽく残ってしまうことがあります。
ブラッシングしたりタオルでふき取ったりすれば目立たないですが、仕上げにやや手間を感じるケースもあるでしょう。
こんな人におすすめ
パウダータイプのドライシャンプーがおすすめな人の特徴をまとめました。
- 皮脂が多く頭皮がベタつきやすい人
- 髪の毛がボリュームダウンしやすい人
- 見た目のふんわり感を重視したい人
《3》シートタイプ
ウェットティッシュのような素材で髪や頭皮を拭き取る、シートタイプのドライシャンプー。
軽量かつコンパクトで、バッグやポーチに入れて持ち歩ける利便性が高いアイテムです。
メリット:携帯性が高く、災害時も場所を選ばず使える
シートタイプのドライシャンプーの魅力は、なんといっても持ち運びやすさでしょう。
嵩張りにくいので、できるだけ少ない荷物で避難したい災害時には特に重宝します。
手や肌を拭く感覚で髪や頭皮を清潔に保てるため、旅行や外出時の「持ち歩きケア」にもおすすめです◎
デメリット:効果の持続時間が短い
拭き取るだけなので、皮脂の吸着力はスプレーやパウダーほど強くありません。
強いニオイやべたつきがあるときは、複数枚使う必要がある場合も。
また、シートの性質上使用後は少し髪の毛が濡れるので、しっとりとした使用感や水分感が苦手な人には不向きな可能性が高いです。
こんな人におすすめ
シートタイプのドライシャンプーがおすすめな人の特徴をまとめてみました。
- 災害時の荷物を増やしたくない人
- 場所を選ばず手軽にリフレッシュしたい人
災害時の避難所でのよくある使用シーン
ここでは、具体的にどんな状況で使用するのかを災害時のよくあるシーンとともに解説します。
実際のシチュエーションをイメージしておくと、いざ使うときスムーズでしょう。
《1》就寝前に頭皮をさっぱりさせたい
災害発生時、避難所の寝具は清潔さを保つのが難しい場合も多く、皮脂や汗でベタついたままだと不快感が増してしまいます。
ドライシャンプーを使えば、髪のベタつきやニオイを抑えられ、リラックスした状態で睡眠をとりやすくなるでしょう。
《2》人と会う前に身だしなみを整えたい
避難所では多くの人と顔を合わせることになるため、清潔感は重要なポイント。
特に髪のべたつきやにおいが気になると、どうしても気後れしてしまいますよね。
ドライシャンプーは素早く髪の汚れを落とし、ふんわりとした仕上がりで見た目の印象もアップさせてくれます◎
《3》夏場の汗対策としてこまめに使用したい
暑い季節は汗をかきやすく、頭皮のムレやにおいが強くなってしまうのが懸念点。
水を使った洗髪ができない状況下では、ドライシャンプーをこまめに使うことで災害時に起こりやすい頭皮のムレ・におい・痒みなどの不快感を予防できます。
ただし、使用時には周囲の人への配慮も忘れずに。
香りが強いタイプは避ける、換気の良い場所で使うなどの工夫をすることで、自分も周囲の人も快適に過ごしやすくなります。
ドライシャンプーを非常用リュックに入れる際のチェックポイント
ドライシャンプーは、災害時用の防災バッグの中にあらかじめ入れておくのがおすすめです。
どんなアイテムを選べばいいのか迷ったときは、以下のチェックポイントを参考にしてください◎
【チェックポイント一覧】
- 容器のサイズと重さ
- 使用期限
- においの強さ
- 肌への刺激
- 開封後の保存方法
容器のサイズと重さ
非常用リュックはどうしてもスペースが限られるため、コンパクトで軽量なものを選ぶのが基本です。
ドライシャンプーの容器が大きすぎたり重すぎたりすると、持ち運びが負担になり避難時の行動が制限されかねません。
さらに、容器の形状が不安定だとリュックのなかで破損や漏れの原因になることも。
小さめで丈夫なパッケージのアイテムを選ぶと良いでしょう◎
使用期限
多くのドライシャンプーには使用期限があります。
災害時の備えとして長期保存を考えるなら、使用期限が3年程度先のものを用意しておくのがおすすめです。
期限が近づいたら定期的に入れ替えましょう。
使う機会がなければ普段の生活でリフレッシュ用に消費しながら循環させるとムダになりませんよ◎
においの強さ
災害時の避難所では多くの人が狭い空間で過ごすため、香りの強いものは周囲に不快感を与える場合があります。
なかには香りが苦手な人や敏感な人もいるので、無香料や微香タイプを選ぶのが無難です◎
香りの強さは避難生活のストレスを増やす要因にもなるため、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
肌への刺激
慣れない避難所での生活は体調やホルモンバランスを崩すことも多いため、頭皮への刺激が少ない低刺激タイプを選ぶのが安心です。
敏感肌の人でも使いやすいものや、アレルギーテスト済みの製品をチェックしておくとよいでしょう。
肌トラブルがあると避難生活がさらに辛くなるので、できるだけ安全性の高いものを選びたいところですね!
開封後の保存方法
ドライシャンプーは、開封後に湿気や気温の変化で劣化する場合があります。
持ち出し袋に入れる際は、密閉できる容器に入れる・直射日光を避けるなどの工夫も忘れずに◎
ちなみに避難所は湿度や温度管理が難しい環境だと予想されるため、開封後はできるだけスムーズに使い切るのが理想です。
災害時のドライシャンプー使用に関するFAQ
最後に、災害時のドライシャンプーの使用に関するFAQをまとめました。
気になる項目があれば、こちらの回答を参考にしてくださいね!
ドライシャンプーは災害時だけじゃなく毎日使用しても大丈夫?
ドライシャンプーは基本的に毎日使っても問題ありませんが、頭皮の状態によっては注意が必要です。
乾燥肌の方は、使いすぎると頭皮のバリア機能が低下し、かゆみやフケの原因になることもあります。
適度な間隔で頭皮を休ませ、必要に応じて保湿ケアを併用すると良いでしょう。
肌に合わないと感じたら使用を中止し、専門家に相談してくださいね◎
髪が長くてもちゃんと洗えるの?
ドライシャンプーは、髪の毛そのものよりも頭皮の皮脂や汚れを取り除くことが目的です。
そのため、髪が長い人の災害時ケアアイテムとして十分役立ってくれますよ!
使用する際は、毛先ではなく根元を中心に塗布するのがおすすめです◎
ドライシャンプーをしたあと仕上げにブラッシングをすると、中間〜毛先にかけての粉残りや汚れなども綺麗に取り除けるでしょう。
災害時以外でも使える?
ドライシャンプーは災害時だけでなく、普段の生活でも大活躍します。
例えば、通勤後の汗や皮脂を手軽にリフレッシュしたいとき、旅行先でお風呂に入れないとき、体調不良でシャワーが難しいときなど◎
水なしで簡単に使えるため、忙しい日常の中での時短ケアとしても便利です。
災害時・平常時問わず、シチュエーションに合わせて使い分けると良いでしょう。
災害時の“お風呂に入れない不安“をドライシャンプーで解消しよう
災害時に「髪が洗えない」という状況は、想像以上に大きなストレスになります。
ドライシャンプーはその不安を和らげ、少しでも快適に過ごすための心強い味方です。
自分に合ったタイプを知って普段から使い慣れておくと、いざ災害が起こっても迷わず活用できるようになります。
防災対策の一環として、ぜひ今からドライシャンプーの準備を始めてみてくださいね◎
※写真はあくまでイメージです。実際のモデルの年齢・性別・美容診断結果等と異なる場合がございます。