今話題の根元用パーマ「プリカール」を知っていますか?
毛先にカールをつける従来のパーマと違い、ナチュラルにふんわりと立ち上がる、ボリューム用パーマなんですよ。
トレンドの韓国風スタイルになりたい人にはもちろん、分け目・つむじ・前髪の薄毛がコンプレックスの人からも注目を集めています。
この記事では、プリカールの特徴や気になる工程、費用についてまとめました。
プリカールに興味がある人は、ぜひ参考にしてくださいね!
プリカールとは
プリカールとは、髪の根元から3センチの範囲にかける「根元用のパーマ」のことです。
パーマといえば、毛先中心に使用するイメージを持っている方も多いはず。
通常のパーマは毛先に動きを出すことが目的ですが、プリカールは動きを目的としてかけることはありません。
プリカールは根元の立ち上がりを作って、トップをふんわりさせたり、ぱっくり分け目をカバーしたりするために用いられます。
薄毛・つむじ割れ・細い猫っ毛など、髪のボリュームをカバーしたい人に人気のメニューなんですよ。
プリカールは韓国語が由来
プリカールは、韓国発祥のパーマ技術。
プリカールの「プリ」とは、韓国語で「根元」という意味です。
日本ではプリカール以外の呼び方で、プリパーマ・根元パーマと表現されることも。
現在韓国では、根元をプリカールでふんわりさせ、大きめのリバースカールで毛先を後ろに流すスタイルが人気です。
日本でも「韓国アイドルのようなふんわりヘアになりたい!」と若者からの注目を集めています。
プリカールはテレビ番組でも紹介された
プリカールは、テレビ番組でも特集されたことがあるようです。
すでに雑誌やSNSでも話題になっていましたが、番組内で紹介されることでより知名度が高まったようです。
プリカール発祥の韓国では、韓国アイドル風のヘアスタイルを作るため活用されることが多い印象。
一方日本では、韓国風スタイルに憧れる若者のほかに、根元・分け目・つむじに悩みを抱える大人世代からも注目を集めるように。
「毛先のカールがほしいわけではない」「根元のぱっくり割れだけカバーしたい」など、多くの女性の悩み・要望を解決できるパーマです。
プリカールと縮毛矯正の違い・共通点とは?
プリカールと縮毛矯正は、目的や工程が違います。
プリカールは根元中心に立ち上がりをつけることが目的で、形づけるにはロッドと呼ばれるマジックカーラーのような専用器具を用います。
一方、縮毛矯正は自分のくせを伸ばすことが目的で、ヘアアイロンを用いてストレート状態を作ります。
上記の通り目的と工程は大きく異なりますが、使用する薬剤のベースはよく似ているんですよ。
プリカール・縮毛矯正ともに、クリーム状の還元剤が含まれたパーマ液を用います。
薬剤に含まれるアルカリの濃度・還元値・還元剤の種類は異なるため、プリカールの方が比較的髪への負担は少ない傾向です。
ダメージに敏感な人でも「施術後に傷んだ」と感じることは少ないでしょう。
ただし、使用する薬剤や方法は美容師によっても異なるため、来店前にプリカールが得意な美容師さんをしっかりリサーチすることが大切です。
プリカールのやり方・工程を解説
プリカールはやや特殊なパーマなので、コールドパーマや縮毛矯正とは工程が違います。
実際に、どのような流れで施術が行われるのか見てみましょう!
プリカールを出したい部分に薬剤を塗布する
髪の内部を変化させるために、クリーム状のパーマ液(1剤)を髪に塗布していきます。
プリカールは基本的に頭全体に施術することはなく、ボリュームがほしい位置や薄毛が気になる部分を狙って施術することが多いです。
分け目・つむじ・前髪・トップ全体など、自分が気になる部分を相談した上で施術してもらいましょう。
欲張って範囲を広げるとかえって違和感の原因となるため、注意が必要です。
プリカール専用のロッドを挟む
薬剤を塗布したあとは、ボリュームがほしい位置にプリカール用のロッドを挟み固定します。
10〜20分ほど時間を置くことで、髪の内部が変化し丸みのある適度なボリュームが作れるように。
放置中ロッドに触れてしまうと、根折れなど仕上がりに支障が出てしまうため、触れないよう注意が必要です。
一度薬剤を流す
10〜20分ほど時間を置いたら、根元の状態を一度チェックします。
カールができていたら、一度髪についた薬剤を洗い流します。
固定の薬剤を塗布する
1剤を流し終えたら、プリカールの状態を固定する薬剤(2剤)を塗布します。
10分ほど時間を置いて髪が酸化できていれば、もう一度薬剤を流しプリカールの施術は終了です。
プリカールは薄毛の悩み解消におすすめ
プリカールは、薄毛に悩む人におすすめな技術です。
髪は、紫外線・カラー剤・摩擦・ストレス・睡眠不足・栄養不足など、さまざまな要因で弱ってしまいます。
特に徒歩通勤をしている・ヘアカラーを頻繁に繰り返している人は髪が薄くなりやすく、分け目やつむじのボリュームに悩むことも…。
薄毛に悩んでいる場合でも、プリカールを行えば自然なふんわり感が作れて薄毛の印象をカバー可能です。
トップが膨らむことで地肌の透け感も緩和できるので、エイジングによる薄毛に悩んでいる人にもおすすめ!
ただし、根本的な薄毛の解決には生活習慣を見直す必要があります。
薄毛の原因が思い当たる人は、まずは自分の生活スタイルから変化を起こしてみましょう。
プリカールは前髪にも効果的!
プリカールは、分け目やつむじ付近に用いることが多いメニューですが、前髪にもおすすめです。
前髪は他の部位と比べると、細くコシがないためぺたっとしやすいですよね。
髪全体にしっかりボリュームがあっても、前髪だけぺたんこだと寂しい印象になることも…。
細くて猫っ毛な人・エイジングとともに毛質が変わってきた人が前髪にプリカールを用いた場合、根元に適度なふんわり感が生まれ、華やかな仕上がりになるでしょう。
根元に立ち上がりができるだけで若く見えたり、自信がある印象を演出できたりします。
前髪のボリュームに悩みを抱えている人は、プリカールを用いてストレスを軽減してみてもいいでしょう。
プリカールは伸びたらどうなる?
プリカールは根元に立ち上がりを作るため「2センチ伸びたら、2センチ下にぽこっと膨らみが出るんじゃ…」と不安に感じる人もいるでしょう。
実際は、プリカールが伸びてぽこっと膨らみが目立つことはありません。
根元が伸びると自然とボリュームが落ち着いていき、まわりの髪となじみます。
もともと強い薬剤を使っていないので、時間の経過とともにカールが落ちやすいことや、髪の重みに引っ張られカール状態をキープできないことがなじむ理由のひとつです。
定期的に施術を続けないとバランスが難しくなる縮毛矯正とは違い、プリカールはやめたいときにやめられるので、比較的挑戦しやすいメニューといえるでしょう。
プリカールの持ちはどれくらい?
プリカールの持ちは、1ヶ月半〜2ヶ月です。
根元の立ち上がりを目的とするプリカールですが、2ヶ月も経つとカールがない部分が根元の大半を占めてしまい、ボリュームを実感しにくくなります。
適度な立ち上がりを維持したい場合は、部位に関係なく1ヶ月半から2ヶ月ペースで定期的に施術するようにしましょう。
プリカールはカラーと同時にできる?
ヘアカラーをしている人の場合、一度にすべての施術を終わらせたい!と思いますよね。
プリカールとカラーの同時施術は、基本的に可能です。
ただし、髪への負担・クオリティを求めるなら別日にした方がいいでしょう。
カラー剤・パーマ剤ともに、キューティクルを傷める原因の「アルカリ剤」が含まれているため、乾燥が進んで髪が普段以上にダメージを抱えることになります。
さらにプリカールを後に行うと、カラーの色落ちが早くなる可能性も…。
またサロンによっては同時施術を推奨していない場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
プリカールの薬剤の特徴
プリカールに用いる薬剤は、基本的に縮毛矯正・デジタルパーマで使用する「クリーム状のパーマ液」と同じです。
ただし形状は同じでも、薬剤のパワーやパーマ剤の種類は別なので、髪への負担を抑えることが可能に。
プリカール | 縮毛矯正 | |
---|---|---|
アルカリ度 | 低め | 中〜高め |
還元値 | 中 | 中〜高め |
還元剤の種類 | システイン・システアミン | チオグリコール酸 |
アルカリ度は、薬剤が浸透できる環境を作る力を示します。
高いほど髪への負担・薬剤の反応は強くなってしまう傾向です。
還元値は、髪の形を変える力を示します。
過度に高いと髪を無理やり曲げたり伸ばしたりすることになり、負担や仕上がりの違和感につながることも。
還元剤の種類は、髪への作用を左右します。
チオ系は作用が強い傾向ですが、シス系は作用がゆるやかで比較的ナチュラルな仕上がりです。
薬剤選びを間違えると、仕上がりや髪のダメージに大きく影響するため、髪質に合ったチョイスが求められます。
最適な薬剤を選ぶには、美容師側の知識や経験値が必要。
美容師選びでは、プリカールが得意な美容師さんにお願いするようにしましょう。
プリカール用ロッドの特徴・違い
パーマをかける際に、必要不可欠な道具が「ロッド」と呼ばれる棒状のアイテムです。
パーマの工程では、ロッドに髪を巻きつけ薬剤の作用を与えることで髪の形を変えられます。
コールドパーマやデジタルパーマのロッドは表面がつるつるとしていますが、プリカール用のロッドはマジックカーラーのような見た目です。
髪を引っかけてテンションをかけられることで、より効率よく立ち上がりを作ることが可能に。
アイテムによっては、短いコームがついているものもあります。
プリカールの巻き方
プリカールのロッドの巻き方は、ほかのパーマとは違い特殊です。
一般的には、毛先や中間から1回転以上巻く方法が主流。
一方プリカールは、ロッドの上から髪をかぶせるように乗せるだけです。
カールが作用する範囲でいえば、半回転ほどでしょう。
巻くより、乗せるという表現の方が近いイメージです。
プリカールのよくある質問
プリカールのよくある質問について、まとめました。
不安や悩みがある人は、参考にしてくださいね!
プリカールの価格は?
プリカールの平均的な値段は、3,000〜5,000円ほどです。
部分的なパーマなので、通常のパーマと比べると時間が短くすむ・使用する薬剤量が少ないことから、低価格での施術が可能となっています。
ただし、正確な金額はサロンによって異なるため、来店する際に問い合わせるようにしてくださいね。
プリカールは失敗するとどうなる?
プリカールでの失敗例は、
- 変化がない
- 髪がパサパサになる
- 根折れが起こる
- ダメージが強い
などがあります。
まだ日本で登場してから期間が短いメニューなので、施術ができない美容師さんも多い傾向です。
プリカールをする際は、韓国風スタイルやパーマを得意としている人にお願いすることが大切!
プリカールはセルフでもできる?
プリカールは特殊パーマなので、セルフ施術は難しいでしょう。
髪に合う薬剤のコントロールや、当てる部位の見極めは、美容師でも難易度が高く感じるポイントです。
セルフの場合、仕上がりがイマイチになるだけでなく、今後のカラーやパーマ施術にも影響するリスクが高いため控えましょう。
プリカールと根元パーマは何が違うの?
プリカール・根元パーマ・プリパーマは、基本的に同じ技術です。
サロンや美容師によって呼び方が異なっています。
プリカールのデメリットは?
プリカールに大きなデメリットはありませんが、以下の点で不便を感じる人もいるでしょう。
- 施術できる店舗が少ない
- 美容師の経験値によって仕上がりが変わる
- 最長でも2ヶ月程度しか効果がない
デメリット以上にメリットが多く、やってみる価値は十分にあるメニューなんですよ。
気になる人はまず一度試してみてくださいね。
プリカールを予約するならミニモがおすすめ
サロンスタッフ直接予約サービス「minimo(ミニモ)」は、従来の予約サイトと異なります。
サロンごとではなくサロンスタッフごとの掲載なので、担当者の得意な施術やイメージを見てから予約できますよ。
ミニモならプリカールが得意なスタイリストや、悩みに応じた提案してくれるサロンスタッフがきっと見つかります。
プリカールで薄毛の悩みから解放されよう!
分け目・つむじ・前髪にボリュームがない!と悩む部位はありませんか?
そんな人にこそ、自然なボリュームを出せる「プリカール」がおすすめです。
華やかなふんわりスタイルになりたい人はもちろん、薄毛で分け目にコンプレックスを感じている人は試す価値あり!
髪のボリュームに悩みを抱える人は、ぜひ一度検討してみてくださいね。